AMSがモダーンミュージックに国内盤のCDを手数料なしで卸していて、その商品が万引きされていたことへの怒りというか嘆きについて書かれている。僕もCDショップで働いていたから、自分が仕入れた(といっても会社の金で、だけど)商品が万引きされて、また同じ商品を発注しなくてはならない時の無力感というのはある程度理解しているつもりです。
それを踏まえたうえで書かせてもらうと、日記の11行目「AMSとかフジヤマとかモダーンミュージックとか、」から13行目「そこの商品を万引きするのはやめてください。」
という箇所にどうしても引っ掛かってしまう。この文章を僕なりに解釈すると、
「流行/売れ筋の音楽」なんて、どこに行っても売っている通俗的なもので、ロクな価値などないんだから別に万引きしてもいいけど、うちに置いてある「自分たちが大切に思っている」歴史的にも価値のある、貴重なものは万引きしないで欲しい。
というものになる。これはあくまで僕の拡大解釈だし、偏見ですよ。しかし、読むひとにとってはそう捉えられても仕方のない書き方だと思う。そんな僕だって「流行/売れ筋の音楽」全てが好きなわけではないし、例えばBOA(いや、ロード・オブ・メジャーにしとくか・笑)とかがパクられていても「仕方ないか」くらいにしか思わなかったりしたこともある。でも、少し見方を変えると、BOAが所属しているエイベックス(の系列)から僕の大好きなヘア・スタイリスティックスやストラグル・フォー・プライドなどのCDが出ていたりするし、今回の件でAMSが発注した浅川マキだって東芝EMIから出ている。「流行/売れ筋の音楽」である175RやGLAYや槙原敬之の上(というか下というかなんというか)に成り立っているものなのですよ。現実的に浅川マキと175R、槙原敬之に相関関係は無くても、音楽業界的視点に立ってみると、そこには相関関係が発生するのです。
なので僕は一概にそこは差別してはいけないものだと思っています。特に音楽業界全体を考えたときに、特に音楽を大切に思っていて、業界で働いている方には、そうであって欲しいなあと思うわけです。
僕はAMSにもモダーンミュージックにもフジヤマにも行ったことがないので、こんなことを書くのは不適切なのかもしれませんが、いつものJOJOさんの日記に感銘を受けている者として、解せないというか残念に思ったので書いてみました。