2006年01月31日

悪いことばかりではなし。

 1月27日のJOJO広重さんの日記を読んだ。こちらから遡ってみてください。

 一部転載。


大阪ではどんどん小さなCDショップが減っている様子。
その店でしか買えないCDとかCDRとかは確かにあるけれど、そういったものばかりではなく、どこでも買えるCDもAMSのような小さなお店で買ってください。
そうでないと経営が存続できず、結局はみんなの聞きたい音が手に入らない、という状況になってしまうんですよね。
弱音をはいているわけではなくて、こういうことも応援であると思うし、そして金儲けばかりの社会への抵抗のひとつだと思う。
小さいお店がつぶれて、あのショップよかったのに、と、後から感傷的に言われても、何にもならないんですわ。

でも、フジヤマで万引きするやつとか、結局はなくならない。
そういう現実もよく知っているけれど。
アヴァンギャルドや反社会的な音楽を聞いていたり、反戦の音楽聞いていたりしていても、結局やっていることは体制の味方をしているだけ、ということもあるのだ。



 レーベルオーナー、ミュージシャン、レコード店店長という3者それぞれの立場にいてそれぞれの現実と対峙している人の言葉として非常に重みがある。こういうものを耳にする(目にする)と再販制度を簡単に撤廃するのも問題あるなあと思う。再販制度を撤廃したときに一番先に潰れるのは、こういう小規模のCDショップだと思うから。

 僕もできるだけそうしよう。ライヴ会場で直接買ったりするのもアーティスト側に直接利益がいくのでいいと思う。あとは万引きのことで書きたいこともあるけどそれはまたの機会に。


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2005年09月22日

番犬。

 カテゴリ「Music Watchdogs」を「Watchdogs」に変えた。世の中には音楽以外にもWatchdogしなければいけないことが山ほどあると思ったからだ。

 例えば、政治。先の衆議院総選挙での自民党の歴史的大勝。

 僕は小選挙区、比例ともに民主党に投票した。それは、様々な理由があるが、1番の理由はもう僕は小泉総裁率いる自民党がつかさどる政府に政権を握り続けさせてはいけないと思ったからだ。はっきり言って、郵政民営化とか、年金とか、消費税とかどうでもいい。そんなの政権が民主党に移ったところで根本的には何も変わらない。自民党と民主党の政策で1番大きく違うところ。それは対イラク政策である。自民党が率いる小泉政府はイラクに自衛隊を送り続けている。これからも送り続けるだろう。当分ないだろうがイラクがアメリカ主体ではない自治政府と作り、それを安定させるまでは。最近ではイラクで自衛隊は何をやっているのかなんて殆どおおやけのメディアに報道されない。民主党はマニフェストのなかでイラクから自衛隊を撤退させると言っている。はっきりと言っている。

 他にも理由がある。これは総選挙投票日の数日前に僕がネット上で得た情報である。こちら。ここにある資料は、政府が竹中平蔵郵政民営化担当大臣の政務秘書官の知人、谷部貢氏が経営するスリード社に随意契約で発注をしたもので、小泉首相を支持する主婦、子供、シルバー層、また小泉首相のキャラクターのみを指支持する、いわゆる(政治に対してそのくらいのイメージしか想像できない、と言われても過言ではない)低IQ層が基盤になっており、そこに対して重点的にアピールしていこうという主旨の資料で、政府は若者(無党派層)に人気が高いホリエモン、主婦層に人気が高い藤野真紀子などを起用した。

 この資料は、マーケティング資料としてはとてもよく出来ていると思う。だが、マーケティング、国民へのイメージ戦略のみで、政治をコントロールしていいのか。政策ありきの政治なのではないか、と思った。バカにするんじゃないと。総選挙前にこの資料をこのブログで出そうかどうか迷ったが(ま、そこまでこのブログが影響のあるものだとは思わなかったが)、さすがに国民もそこまでバカじゃないだろうと思って差し控えてきた。それがこのザマである。がっかりした。ホントがっかりした。そりゃ、自民党の郵政民営化以外の政策に素直に期待する人もいるだろうし、この資料自体もウソかもしれない。だが、これだけ明確に選挙の結果が出てしまった。それが僕には恐怖に思えた。こんな簡単にこの国の国民は右倣えするのかと。

 今回の総選挙で自民=公明合わせて衆議院の2/3の議席を与えてしまったということは、それがどんな法案であろうとも、例えば参議院で否決しても衆議院に差し戻せば自動的に成立してしまうわけで、極端に言えば自民=公明のやりたい放題ということだ。 公明党は自民党独裁政治のブレーキ役になると言っているらしいが、上述した資料が本当のものならば、同じ様に国民に都合の良いという方向へと操作すればどうにでもなること(もし、上述した資料が実際使われたものだとしたら、今回の選挙はその手法で成功した大きな例となる)。世も末だ。恐ろしい。
 
 まさか僕がマンガ『20世紀少年』で読んできたことが現実のものになるかもしれない、と思ってしまう事態が起こってしまうとは。この記事のことが僕のとんだ勘違い、空想のまま終われば良いのだが。。。
posted by 植木孝之 at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月05日

iTunes Music Storeの国内サービス開始。

音楽配信メモより。

 ようやく、といった感じでしょうか。まだ参入していない大手メジャーがどう動くか注目です。
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2005年07月28日

SMEがレーベルゲートCD2作品を全廃。通常CD-DA作品で再リリースへ。

音楽配信メモより。

 少々強引なやり方といえるかもしれないが、現時点でSMEができることの限界地点なのだろう。レーベルゲートCD、レーベルゲートCD2(以下、レーベルゲートCD)盤を買った人(僕も数点買った)になにかしらの保証(CD-DA盤と交換など)のようなものがあればよいが、そうするとレーベルゲートCDが消費者にとって不利益なソフトであったことを自ら認めてしまうことになるのでできないと思うが、音楽配信メモでも書かれているように、せめてサイト等で一般消費者向けに告知して欲しい。そうすることにより、この処置の是非を含めたCCCD問題の今後へと繋がるディスカッションが生まれると思う。ともあれ、あのCDやこのCDのCD-DA盤が何の心配もなく聴けることは単純に嬉しい。今のうちにレーベルゲートCD盤を売っとこうかな。
posted by 植木孝之 at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月20日

ipodなどのデジタル携帯音楽プレーヤーを私的録音録画補償金制度の対象に。

こちらこちら

 デジタル携帯音楽プレーヤーを私的録音録画補償金制度の対象に加えることの是非については、有識者の見解を待ちたいところだけど、デジタル携帯音楽プレーヤーを音楽用CD-Rと同じような録音媒体として認識するのが普通の見方なので、個人的にはしょうがないかな、と思う(私的録音録画補償金が然るべきところに使われているかという問題も別個としてあるのだけど)。
 ただ、音楽用CD-Rと同じような料金体系だとえらい金額が上乗せされそうなので、それは充分に検討して頂きたい。
posted by 植木孝之 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月16日

逆輸入禁止CDリスト公開

OTO-NETAより。

このリストを見ると、これから戦略的にアジアを活動拠点に広げて活動する(している)アーティストがわかって面白いですね。しかし、やはり還流防止対象期限は長過ぎる。シングルも対象になっているけど、それなんてまるで論外。シングルも対象にするなら、シングルの商品価値維持期間に見合った期間を設定し直すべきだ。

posted by 植木孝之 at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月12日

パブリック・コメント送りました。

 文化庁から、音楽レコードの還流防止措置の適用となる期間(輸入規制の期間)を「4年間」とする、という方針が発表され、その期間の是非を問う(かはわかりませんが)ための一般からの意見(パブリック・コメント)を募集しているので、文化庁に送りつけてやりました。メールですが。。。しかも電話番号入れ忘れたので2回送ってやりました(笑)。僕は某レコード店で働いているので(以前どの系列のレコ店かここでも書いているので今更隠す必要もないですが)その状況を踏まえつつ書きました。勿論、期間短縮を訴えました。いずれどこかで公表しようと思います(多分ここ。しかもこっそりと)。
 明日まで受け付けているそうなので、この問題に異論がある方は送ってみましょう。結果は後から付いてくるでしょう。多分。詳しくはこちら。

誰が「音楽」を殺すのか?

 で、僕がパブリック・コメントを書く前に読んだ本が『だれが「音楽」を殺すのか?』です。音楽配信メモという音楽情報サイトを運営している津田大介さんが音楽が『ビジネス』として鳴らされている周りで、大人たちが起こしている問題を事象背景、その先に見えるもの。詳しい注訳も含め、とても分かり易く書かれている本である。僕もtagさんと同じで、感想云々を書く類いの本ではないと思うが、『金の為の音楽』の既得権益を守る為に本来の進むべき道を閉ざしている現状は、日本プロ野球界のそれと似ている。それに限らず日本経済が持つ歪みの、ある縮図がそこに表れている気もする。そういう読み方から入れば、音楽にあまり興味が無い人でも読めるのではないか、と思った。見近な人から読ませよう。津田さん、貸して読ませちゃいますけど、ごめんなさい。

posted by 植木孝之 at 20:18| Comment(2) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月01日

9月にして思うこと(あ、10月になっちゃった!)。

 以前ここでも書いたが、エイベックスの今週発売の1部のタイトルから収録形態がCCCDからCDに戻っている。僕が見た限りでは、殆どの発売タイトルから『コピーコントロールCD』のロゴがなくなっていた(アニメのタイトルはまだCCCDリリースが多いのは、どんな意図なのだろうか?アニメの2次複製率が統計的に多いのだろうか?)。やはり(ほぼ)全てのタイトルをCCCDで発売していたエイベックスからそのロゴがなくなるのは市場全体の影響、(CCCDについて認識している)リスナーへの影響からしても大きい。僕なんか逆に違和感を感じてしまった程だ(笑)。
 そしてソニーも今日(9月30日付け)プレス・リリースを出した。恐らく10月6日発売の奥田民生のニューアルバム『LION』から段階的にCDリリースに戻る。僕が個人的に好きなアーティストである奥田民生(以下、OT。あ、OTがブログ初めたそうですよ。こちら。OTって呼び方広めたいらしいんだけど、これは本人の意志なのか?)の新譜が土壇場になってCDリリースに変更になったことはとても嬉しいし、安心もしたのだが、僕がこのニュースを色々なサイトで見て、とても違和感を感じた。『CDリリースになったことが素晴らしい』的な風潮になっている気がしたのだ。まず、作品ありきだろう。CCCDでリリースされたタイトルが素晴らしい出来であるほどCCCDであることが悔やまれるのは確かだが、CDだからその出来が良いとも限らない。こういう時ほど、作品自体をきちんと聴かないと(評価しないと)いけないと、彼の代表作『29』を部屋の奥から引っ張りだして聴きながら思う。あれから10年か。何も変わってないな、俺。大丈夫か?オレ?!
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2004年09月18日

階段の踊り場。

AVEXソニー・ミュージック・エンタテイメントがCCCDの採用を見直す方針を発表した。

 とりあえず、現行のCCCD技術の欠陥を認めた(形になった)のは大きいし、著作権保護を図りながらパソコンへの音楽取り込み、HDDミュージックプレーヤーへの転送、CD-Rへのコピーを可能にする新しいDRM(Digital Rights Management)技術が開発されるまでの暫定措置ととるのが自然ではある。
 だが、CCCDを採用している時にリリースしたアーティストでCCCDリリースに対してファンともめたアーティストへの対応はどうするのか(再発するのか)とか、これは輸入権行使との交換条件なのではないか、とか様々な疑念が湧いてくるのも事実だ。両社ともに見直しの理由を著作権の重要性に対する認識が高まり、日本レコード協会などの調査では音楽ファイルの交換ソフトを利用しているユーザーが減少傾向にあると指摘。また、iPodのようなHDDミュージックプレーヤーの普及など「新しい音楽の楽しみ方が広がっている」ことを理由にしていて、それは僕も同意である。と言えども『不法なダウンロードの蔓延』を理由に再びCCCDを全面的に採用しかねないので、輸入権とともに注視は必要だろう。
posted by 植木孝之 at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月10日

Free Music Watchdog

 音楽メディア関係者有志(石川真一、大貫憲章、小野島大、北中正和、高橋健太郎、ピーター・バラカン、藤川毅)によって提案された「Free Music Watchdog」という新しい監視ネットワーク。つまりは、先日国会で可決された改定著作権法。当初、政府とレコ協が「『アジア諸国で発売された邦楽CDの日本への還流の防止』(のみ)を目的にしている」(レコード会社のアジア戦略等はとりあえず外しておく)と言っていたが、実際来年の改定著作権法施行から正当に運用されるかを『監視』しようという試み。
 僕も『これからが始まり』ということをこのブログでも書いたが、いくら政府やレコ協が『平行輸入盤の規制はない』と言ったって、法律上では可能なことなので、勝手な愚行は許されることではない。ましてや、著作権の改定も、僕らリスナー、音楽メディア、政治家たちに問題の本質を明かさないまま通そうとした魂胆だったことは明白だ。そう簡単に信じられるはずがない。
 今回、音楽メディア関係者有志の皆様によって、「私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」という声明が出され、メディア関係者、ミュージシャン、レーベル関係者、レコード店、マネージメント等、あらゆる音楽に関わる人々から集められた682人にものぼる賛同、またインターネットによって(僕もそうだが)この問題を中心に繋がった音楽ファンたちのネットワークがそのまま『監視の目』となるのは大きいと思います(実は、著作権法が改定されたことよりも大きいことかもしれない。不謹慎な言い方ですが)。
 マスコット(?)の犬もいいですね。何気に、信藤三雄氏(ミーシャ、ミスターチルドレンのアルバムのアート・ディレクションなどで超有名なデザイナー)デザインですからね。凄いことです。
 それに伴い、右フレーム下の『輸入CD規制』コーナーも『Free Music Watchdog』に変更しました。WatchDogがタバコをくわえてお待ちしております。
F.M.W
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2004年06月09日

『私たちは海外盤CD輸入制限に反対しつづける』

 『海外盤CD輸入禁止に反対する』が6月16日に閉鎖。小野島大氏のBLOGより。閉鎖の経緯、この動きが2ちゃんねるの1部から始まったこと、そしてこれからのことが書かれています。感動。僕自身もこのサイトでの情報を参考にさせて頂いていたが、これだけ情報が広範囲に波及していって、お役御免といったところだろう。それは結果としてとても良いことであると思う。結局法案は修正なしに可決されてしまったが、この動きが「ある」と「ない」では今後の動きに雲泥の差があったはず。つまり国やレコ協、レコ社に『監視』という『重し』を乗せたことにある。この動きに関わられた皆様にありったけの敬意を表します。僕もホント末端でしか関わる事が出来なかったのが悔しいが、それは僕の力不足であったことなので反省。R横町でもリンクさせて頂いているがバナーは引き続き使えるのだろうか?使えたらそのままにします。
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2004年06月05日

著作権法改正案、原案通り可決(付帯決議付き)。

 このニュース絡みで気になったところをリンクしておきます。

ITmedia
Musicman-NET
benli
owner's log by Kentaro Takahashi
Dubbrock's Dublog
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2004年06月02日

シックネス。

 以前こちらで書いた内容の返事が公開された。文部科学大臣・河村建夫様と、日本レコード協会会長・依田巽様あてに送ったものなのに、返答者は、(社)日本レコード協会常務理事 生野 秀年と文化庁長官官房著作権課となっている。送られてきたのは、5月31日深夜。翌日に行われた衆議院・文部科学委員会に資料として提出させないタイミング。内容はレコ協はこちら、文化庁はこちら。
 もう何というか、こういう人たち(団体)はアゲインストしている人々のやる気を萎えさせる技術に長けているというような内容。全て事務レベル。誰かコレに突っ込み入れてください。
 そして今日の委員会で、民主党が出した修正案も残念ながら否決されたとのこと。これで終わりか?しかし今回の件で何かが動いたのも事実。僕自身も今回勉強になったことが多かった。普段はもっと大きな、例えばTVニュースに載るような大きなことにしか関心を持てなかった(見えてこなかった)が、こうして自分の生活に大きく影響してくることが政府という国家権力で行われているんだ、という事をまさに感じることができたし、またそこで見えてくる事も多かったように思う。
 いや、まだ終わりではない。これから始まるんだと思う。色々な事が。


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2004年05月29日

ノー・コメント。

 昨日、文部科学委員会が招集され、その中で音楽CDの輸入にかかわる著作権改正法案についても質疑応答があった。内容はこちら。
 もう、酷い。言葉も出ないですね。僕はまだライヴ・ストリーミングを見てないのですが、僕も笑うだろうね。こんな事が、普通に国会でまかり通ろうとしていたこと、実際これまでまかり通っていて、これからもまかり通るであろうことを我々は認識しなければならない。だって小泉首相の年金問題でのあの支離滅裂な発言を見ても一目瞭然でしょう。あれで通ってきたんだよ、実際。だから我々は(マスコミも含めて)国会、政府、又全ての国会議員に対して一層、監視の目を光らせなければならないのだ。もう「知らなかった」では済まないところまで来ているのだ(多分、とっくに来ていたのだろうが)。

追記→藤川氏のブログより。全米レコード協会が意見を寄せたことで注目を浴びた昨年12月に文化庁が募集したパブリックコメントの全文を入手しました。
 もう、愚の骨頂というか何というか、言葉も出ないですね。こんな事が、普通に国会でまかり通ろうとしていたこと、実際これまでまかり通っていて、これからもまかり通るであろうことを我々は認識しなければならない。だって小泉首相の年金問題でのあの支離滅裂な発言を見ても一目瞭然でしょう。あれで通ってきたんだよ、実際。だから我々は(マスコミも含めて)国会、政府、又全ての国会議員に対して一層、監視の目を光らせなければならないのだ。もう「知らなかった」では済まないところまで来ているのだ(多分、とっくに来ていたのだろうが)。
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2004年05月27日

タイム・リミット。

 ここへ来て、タワーレコードHMVジャパンが「輸入CD問題」に対してコメントを発表。同時にHMVジャパンが文化庁著作権課と民主党に対して意見書を送っていたことが判明。詳しくはこちら。
 誤解の無いように書いておくが、ここで回ったレコ店にはタワーとHMVは含まれていない(というか柏にタワーとHMVはない)。僕が回ったレコ店にも、意見を表明してくれることを望む。

追記(28日)→東大のシンポジウムにも参加された、藤川毅さんのblogより引用。

「タワーレコードが<今回の還流を禁止する主旨を理解する>というコメントを出したことについて、タワレコは法案賛成派だという噂が一人歩きしているのは不幸だと思う。還流防止に手だてを打つことには賛成しているということであって、法案自体に賛成しているというわけではない。個人的には、コメントの発表の文面や発表の仕方はまずかったとも思うけれども、今回の法案については小売業者もどう取り扱ってよかったのかわからなかったというのが現実だと思う。今のような状況で、レコード店が態度表明しないことを責めるのは酷だと思う。」

 僕もタワーが文化庁に対して意見書を送っていたこと(公開はされていない)や今回のタワーのコメント(を出した事)に対しては、評価できると思うし、その点では藤川氏と同感である。だからこそ、他の(大きな影響力のある)レコード店にも、もし(今回の件で)何らかの意見を持っているのであれば、発表して頂きたいと強く思う。責めるも何も、コメント出すには今しかないと思う。後出しジャンケンはいけない。頑張れ、○○○!(各自、当てはめて下さい。で、叫んで下さい(笑))
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2004年05月26日

東大で輸入権シンポジウム。

 5月27日木曜日、午後3時より、東京大学本郷キャンパス経済学研究棟(新棟) 地下一階 第一教室にて、シンポジウムを開催します。とのこと。詳しくはこちら。
 明日、バイト休みなんだよな。どうしようかな?でも最初に東大行くのは菊地成孔の講義と決めているからな。というわけで、只今悩み中。

追記→Musicman-netに「小野島大氏の主張」と題した、今回の著作権法一部改正に関するインタヴューが載ってます。こちら。顔写真付き。
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2004年05月25日

ネクスト・アクション。

 『私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します』より。
 5月24日(月)、音楽メディア関係者有志6名(大貫憲章、小野島大、北中正和、高橋健太郎、ピーター・バラカン、藤川毅)で、文部科学大臣・河村建夫様と、日本レコード協会会長・依田巽様あて、両者共通の意見書ならびに公開質問書を、提出しました。こちら。
 今回は「邦楽以外のアジア音楽CDに対する規制への懸念」のことも質問に明記されているし、その他数々の今回の著作権改定に対する懸念に対する誠実ある回答を文部科学大臣・河村建夫様と、日本レコード協会会長・依田巽様に期待したい。そう、我々音楽リスナーの納得がいく回答を。
 あと、賛同者リストに超大物ミュージシャンが名を連ねました。だってそこに書いてあるの1人だけだよ。さすが大物!素晴らしい。こちら。
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2004年05月21日

遂にアマゾンが反対(懸念)表明。

輸入音楽CDに関するAmazon.co.jpからの重要なお知らせ
 このブログからもリンクさせて頂いているアマゾンが「著作権法の一部を改正する法律案」の内容に対する懸念を公式に表明。これは大きいでしょう。実は僕、アマゾンでまだCD(というか何も)買った事ないんです。すいません、これからガンガン買いまーす。因にここのリンクから買った方がいいらしいよ!何でかはひ・み・つ(汚)。
posted by 植木孝之 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月20日

輸入盤規制続報。

 こちらからの一連の流れで、自民党河野太郎衆議院議員が小野島大さん、音楽評論家鈴木カツさんの直接の呼びかけで、この件について動いた成果がこちら。
 この内容を読むに、もしこの通りに事が運ばれれば、一応は欧米諸国の輸入盤に関しては問題ないと思われる。が、ここへ来て改めて考えなくてはならないのは、アジア音楽(邦盤還流CD以外)の輸入盤がどうなるのか、ということである。世界中の音楽が自由に身近に聴ける環境は、欧米諸国の輸入盤が入ってくるからいいやということで万事解決ではない。僕らが嫌なのは『世界中のあらゆる音楽に規制がかかること』であり、それはアジア音楽が規制されてしまっては元も子もない。
 だからもし、この法案が河野議員の書かれたようなところで着地したとしても、僕ら『音楽ファン』は今後の動向を注視することを怠ってはならないと思う。
 敢えて『音楽ファン』と書いたのは、「欧米洋楽ファン」対「アジア音楽」ファンという構図が出来てしまっているように思えたからである(「邦楽ファン」対「洋楽ファン」のように)。同じ『音楽ファン』なのに。

追記(5月21日)→日々目まぐるしく状況が変わっています。引き続き注視が必要。
高橋健太郎氏のHP内BBSより
投稿日: 5月20日(木)19時46分37秒
フライヤーがアッという間になくなってしまったので、あす、増刷分が上がってきます。
夜8時に渋谷に集合できる方々。メールください。

という事は、今日ですね。あ、僕にメールじゃないですよ(そりゃ、わかるか)。


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2004年05月19日

フライ・オア・ダイ。

 先日、小野島大さんより『音楽が殺される……?』と題したフライヤーを預かり、”千葉の渋谷”という訳のわからないキャッチ・フレーズを与えられた千葉県柏駅周辺の何軒かの大型レコード店に配布しにいった。
 結論から言うと、一応預かってもらった店(会社の方針で今後の動向を注視しているとのこと)、店長不在のため預かってもらえなかった店、テナント元の指示で預かれない(あくまでそのレコード店自体の意向ではないとのこと)との店があり、結局快く配布して頂ける店はなかった。
 正直、がっかりした。店員の意思、会社の意向、(メジャー)レコード会社との関係、リスナーの店への信頼。色々なしがらみのなかで単体の店で自由に動けない事情は察するが…。察するけどさ。
 小さいレコード店も回ろうと思ったが、多分小さなところは頑張ってるあろうと信じて(だって輸入権が創設されて、再販制度が撤廃されたら終わりだよ)僕は僕の手の届く範囲でやっていこうと思う。
 色々、書きたい事もあるが(どの店とかね)これくらいにしておこう。書く前に(為に)やるべきことが沢山あるのだ。
posted by 植木孝之 at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | Watchdogs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする