カテゴリ「Music Watchdogs」を「Watchdogs」に変えた。世の中には音楽以外にもWatchdogしなければいけないことが山ほどあると思ったからだ。
例えば、政治。先の衆議院総選挙での自民党の歴史的大勝。
僕は小選挙区、比例ともに民主党に投票した。それは、様々な理由があるが、1番の理由はもう僕は小泉総裁率いる自民党がつかさどる政府に政権を握り続けさせてはいけないと思ったからだ。はっきり言って、郵政民営化とか、年金とか、消費税とかどうでもいい。そんなの政権が民主党に移ったところで根本的には何も変わらない。自民党と民主党の政策で1番大きく違うところ。それは対イラク政策である。自民党が率いる小泉政府はイラクに自衛隊を送り続けている。これからも送り続けるだろう。当分ないだろうがイラクがアメリカ主体ではない自治政府と作り、それを安定させるまでは。最近ではイラクで自衛隊は何をやっているのかなんて殆どおおやけのメディアに報道されない。民主党はマニフェストのなかでイラクから自衛隊を撤退させると言っている。はっきりと言っている。
他にも理由がある。これは総選挙投票日の数日前に僕がネット上で得た情報である。
こちら。ここにある資料は、政府が竹中平蔵郵政民営化担当大臣の政務秘書官の知人、谷部貢氏が経営するスリード社に随意契約で発注をしたもので、小泉首相を支持する主婦、子供、シルバー層、また小泉首相のキャラクターのみを指支持する、いわゆる(政治に対してそのくらいのイメージしか想像できない、と言われても過言ではない)低IQ層が基盤になっており、そこに対して重点的にアピールしていこうという主旨の資料で、政府は若者(無党派層)に人気が高いホリエモン、主婦層に人気が高い藤野真紀子などを起用した。
この資料は、マーケティング資料としてはとてもよく出来ていると思う。だが、マーケティング、国民へのイメージ戦略のみで、政治をコントロールしていいのか。政策ありきの政治なのではないか、と思った。バカにするんじゃないと。総選挙前にこの資料をこのブログで出そうかどうか迷ったが(ま、そこまでこのブログが影響のあるものだとは思わなかったが)、さすがに国民もそこまでバカじゃないだろうと思って差し控えてきた。それがこのザマである。がっかりした。ホントがっかりした。そりゃ、自民党の郵政民営化以外の政策に素直に期待する人もいるだろうし、この資料自体もウソかもしれない。だが、これだけ明確に選挙の結果が出てしまった。それが僕には恐怖に思えた。こんな簡単にこの国の国民は右倣えするのかと。
今回の総選挙で自民=公明合わせて衆議院の2/3の議席を与えてしまったということは、それがどんな法案であろうとも、例えば参議院で否決しても衆議院に差し戻せば自動的に成立してしまうわけで、極端に言えば自民=公明のやりたい放題ということだ。 公明党は自民党独裁政治のブレーキ役になると言っているらしいが、上述した資料が本当のものならば、同じ様に国民に都合の良いという方向へと操作すればどうにでもなること(もし、上述した資料が実際使われたものだとしたら、今回の選挙はその手法で成功した大きな例となる)。世も末だ。恐ろしい。
まさか僕がマンガ『20世紀少年』で読んできたことが現実のものになるかもしれない、と思ってしまう事態が起こってしまうとは。この記事のことが僕のとんだ勘違い、空想のまま終われば良いのだが。。。