2010年12月30日

シントウ『イチからゼロ』

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 以前こちらでご紹介した、ドイツ人が辛辣な日本語で謳い上げるユニット、シントウが4年半ぶりに新作『イチからゼロ』をリリースした。

 この4年半日本では意識的にも、政治にも様々なところで地殻変動が起こり、しかしそれは必ずしも良い方向に向いていないというのは恐らく誰しも周知の事実だろう。そのようななか、ドイツでは日本の空気をどう感じていたのか、シントウの新作には強い興味があった。

 やはりというかこれまでもそうではあったが、1枚通してネガティヴな言葉のオンパレード。「わななき」とか、「首にかかる縄」、「だらだらだらだら、と死んでいきます」と1枚聞くまで何回死ねばいいんだと思うほどだが、まさに今の日本がこういった瀕死の状態だということなのだろう。

 音はエレクトロニカに生音が入ったダンサブルなもので相変わらずかっこ良い。このある意味アンバランスなところが、この音楽を楽しめる大きな要因となっている。

 このアルバムでは、「死」というものをデジタル信号としての「1⇒(から)0」というものに置き換えることにより、「死」というものをドライに捉えているように感じるし、ドライになってしまっている現状を憂いているようにも感じる。「死」を描くことにより「生」をあぶりだしているようにも感じる。

 毎年3万人もの自殺者が生まれているこの日本で、「生きることとは何か?」、「生きることの意味は何か?」を問われている私たち、生きているほうの日本人。

「さて、明日からどう生きていこうか?」

 シントウを聴いているとそんな禅問答が永遠に繰り返される。そんなふうにして生きていく、今日、今日、そして今日。


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2010年06月05日

ケミカルブラザーズ

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6月5日に千葉県の幕張海浜公園で開催された「BIG BEACH FESTIVAL'10」に行ってきた。

本来は海なんてプライベートではまず行かないし、暑いのあんまり好きではないのだけど、ケミカルが久々に日本やってきて、かつ新譜も約3年ぶりにリリースするということで、今ケミカルがどういった状態なのか。2010年という時代、ヨーロッパのかつてない不況のなか、どのようなモードなのか。確かめたかった。

結果、素晴らしかった。完璧。まさにエンターテインメントDJ。新作の音源を交えつつ(新譜に関しては改めて別の記事にて述べたいと思う)「star guitar」、「hey boy hey girl」で締める潔さというかベタはベタだけどそれも含めて客のニーズを引き受けてる懐の深さは凄い。

基本的に「Electronic Battle Weapon」の流れを組んでいるが、欲しいときに欲しい音が来る音の卸問屋とも言える流れだった。

客はもっとケミカルの曲を普通にやって欲しそうな感じだったけどだったらライヴ行けと言いたい。ケミカルのもうひとつの大きな魅力は物凄いネタのストックから部品を取り出しそれらを再構築する編集能力なのだ。

といいつつライヴも見たい。新作を引っ提げたライヴを。
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2006年11月11日

お詫び(という名の言い訳)。

 ご無沙汰です。

 コーネリアスの後半、書けてません、、、
つーか、最近家でも電車のなかでも車のなかでも、そしてそんな今現在も『SENSUOUS』ばかり聴いているんですが、聴けば聴くほどまるで海洋深層水のように体のなかに染みてきて、これほど聴く側のTPOを選ばないアルバムも珍しいなあ、と思うわけです。そして、このアルバムには、聴く側の感情を無闇に左右しない、フラットな感覚が内包されている気がします。 
 前作『POINT』は「ポイント(点)」と言うタイトル通り、何らかの目的に対して「刺す」ような「感覚や目的」があったと思うのですが、それも『SENSUOUS』にはない(ように思える)。これほど自由なアルバムは、(ダンスミュージック、エレクトロニカなどの匿名性や抽象的な音楽以外では)これまでお目にかかったことがない気がします。
 というわけで、もう少し深く聴いてから「後編」を書こうと思っています。暫しお待ちを。
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2006年04月20日

イベントの日程は被ってるけど、うちのほうに来てね!

RAW LIFE LIVECD

bounce.comの記事。

以下、RAW LIFE〜Where Is Your Child?〜[2CD+DVD] より転載。

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2005年10月15日、千葉県君津市にある元廃墟をスタジオにしたアクアマリンスタジオにおいて、丸一日かけて開催された(公式)ウェアハウスパーティー“RAW LIFE”。ビル崩壊の危機、ボヤ騒ぎ、異常な温度上昇、近隣苦情などなど、幾度となく中止の瀬戸際まで追い込まれながらも奇跡的に24時間の超ロングエディットエクステンデッドッパーティーを完走。いまだ語り継がれる混沌と狂乱と興奮のパーティー“RAW LIFE”を3枚の銀皿に封じ込めた、奇跡のライブ盤が遂にリリース!全部で98組の出演者の中からDJ、機材トラブルや配線トラブルにより記録不可のアーティストを除く、全29組のアーティストを収録。もともとリリースを予定していた録りではないため、音ははからずもRAW。だが、純粋な音楽リスナーにとっては、日本のいわゆるアンダーグラウンド・ミュージックなるものを体感できる好サンプラーとして、願ってもないオムニバスの登場となることだろう。内容は保証いたします!!!!!

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ほー。あれ録音してたのかー。すげえなあ。さすがに録音状態は悪いと思うけど記念に買っておくか。DVDの内容も気になるし。

ちなみに、これまでに僕が行って今も継続しているイベント、フェス関連のなかで一番スリリングで面白いのはRAW LIFEだと思っています。

RAW LIFEへ行ったの巻(前編)
RAW LIFEへ行ったの巻(後編)
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2006年03月31日

音に生き様込めて投げてやれ。

DJ CHAOS X LIVE MIXXX
DJ CHAOS X LIVE MIXXX / DJ CHAOS X aka EYE (BOREDOMS)

 このMIX CDは素晴らしかった!以前ある田口和裕さんという方が「ボアダムズは数年前(山塚がトランスシーンにコミットしだしてから?)からやたらスピリチュアルでトライバルな方向へ向かっていきあまり好きでなくなってきたんだけど」と書いていて(僕はトライバルな方向以前のボアダムズ、また山塚アイをリアルタイムで知らないので偉そうなことは言えないんだけど)、それはDJの時もそんな感じであまり面白くない(というと語弊があるかもしれない。刺激が足りないという方が近しいと思う)と思っていたんだけど、このヤマタカEYEがプロモ用に限定300本だけ作ったというこのMIXはジャンルとか関係なくなんでもかんでも曲が詰め込まれていて、しかも流れとか空気とか関係なく次の曲にいったりしていて全く予想のつかない展開でとてもヤバい。こういう音源が時を経てこうして一般(でもないと思うけど)に流通されることは感謝すべきことだ。

 ビートルズから「銀河鉄道999」のメーテルと鉄郎のやりとりまでの(というか、これしかわからなかった)この幅の広さというか節操のなさというか不条理の流れが45曲51分(平均1曲あたり1分弱)の間続きます。が、あっという間に終わります。つーか、わけわかんないうちに終わります。あれはなんだったんだろうという感じで終わります。

 さっきジャンル関係なくって書いたけど、多分ジャンルは「ジャンク」だと思います(シャレじゃないよ)。紹介文に「音の宝石箱や〜」って書いてあったけど、大量のクソの中にまみれている宝石を集めましたって感じがします。

 こういうMIXは商業的には著作権処理とか大変でなかなか出せないだろうから、DJではこういうのやって欲しいなと思いました(どこかでやってるのかもしれないけど)。

 LOWRIDERの通販はもう終わってしまったようですがLOS APSON?とかで買えるみたいです(未確認)。
posted by 植木孝之 at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

色と音。

Sound & Recording Magazine

 これまで内容のマニアックさや値段の高さ故にあまり触手が伸びなかったSound & Recording Magazine(以下、サンレコ)だが今月号は迷わず買った。何故なら今月号はサンレコ300号記念で、コーネリアスと高木正勝によるDVD『toner』が付録として付いていたからだ。今年新作を出すという噂のコーネリアスの今現在のモードを確かめるためにも迷わず買った。

 今回のプロジェクトはコーネリアスが音を作り、それに高木正勝が映像を付けるというコラボレーション企画で、雑誌の付録という企画柄コンセプト等考慮されたところもあるだろうが、非常に興味深い面白い内容だった。

 プリンターの印刷音、ピアノ、エレクトリック・ピアノというミニマムな音構成で、前アルバム『point』の雰囲気を踏襲しつつも、優しさや暖かみを感じるトラック。その音に寄り添うように色とりどりな線、波、揺れがブラウン管(今は液晶か、、、)を彩る。音に呼応する映像といえば『point』でも散々やっていたが、『toner』との明らかな違いは色だ。青と白に統一されていた『point』の単色シンプルな構成に囚われない自由な色と音。そこに溢れる暖かみ、優しさがここにはある。そして今まで聴いたことないはずなのに、どこか懐かしさを感じるような音。これらのキーワードがコーネリアスの今のモードのある断片なんじゃないかと僕は感じた。あなたはどう感じましたか?

 あと付録DVDだけでなく、これまでサンレコで取材されてきた作品を厳選して、新たにその当事者に回顧してもらうという企画も非常に内容の濃いものなので買ったほうがいいと思いますよ。
posted by 植木孝之 at 15:42| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月28日

ZUINOSIN活動休止

ZUINOSIN:GIG情報より。

 ショックというものは殆どなく、あまりに急なことだったのでビックリしてしまいました。ま、僕は砂十島NANIのドラムとか顔とかやっていることが主に好きということもあり、ZUINOSIN自体にはそんなに思い入れがないからなのかもしれませんが。

 ただこのことから思ったことは、活動休止というトピックすらもネタにしているところがちょっと新しいなと。内部では色々あったのかもしれませんが活動休止ありきみたいなところが面白いと思いました。
 一般的なバンドという集合体(運命共同体)の概念にあまり興味がなく、単に楽しいからやる、つまんなくなったらやめる、またやりたくなったらやる、というスタンスを感じます。こういうところはもしかしたら最近の関西のバンドの全体的なムードに通底している気もしますので、その辺は考える余地アリかと。考えてみます。
posted by 植木孝之 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月15日

ZAZENBOYS、ツアー会場にてCD2タイトルリリース!

■詳しくはこちら

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☆フリーセッションアルバム「AT THE MATSURI STUDIO」

ax_1227.jpeg
☆ライブアルバム「MATSURI SESSION 12・27 2005 TOKYO」

 2タイトルとも2月18日宇都宮HEAVEN'S ROCKより会場にて販売開始だそうです。僕は16日のリキッドルームに行くんですけどね! 21日のクアトロにCDだけ買いに行くか!
posted by 植木孝之 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月06日

新年のご挨拶、そして2005年アルバムベスト10の発表。

 新年明けましておめでとうございます。本年も植木孝之とROCKDENASHI横丁を宜しくお願い申し上げます。

 2006年。はやくも6日を過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?お餅食べましたか?初詣行きましたか?初夢見ましたか?歯磨いたか?というベタな挨拶はこれぐらいにしときます。
 さて、2006年初っ端の記事でいきなり昨年を振り返るのもどうかと思いますが、2005年に発売され、僕が聴いたあまたのアルバムのなかで「これは間違いない!迷わず聴け!」という10枚を発表しようと思います。
 今回ここであげた10枚は、(まあ当たり前ですが)私の独断と偏見で選考させていただいたのですが、評価ポイントとして、作品の完成度、インパクト、シーンへの影響度もさることながら、他のミュージシャンには真似できないであろうワン・アンド・オンリーな表現であるということを重要視して選んでみました。

 では、いってみよう!!!

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posted by 植木孝之 at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月30日

2005年に見たライヴ。

 昨日見た豊田道倫のShibuya O-Nestでのライヴにて、僕が2005年に見るライヴの日程が全て終了致しました。ありがとうございます。なので、今年僕が見たライヴをここに羅列してみようと思います。


01/10 HEAL NIIGATA@横浜ブリッツ
01/13 渋さ知らズ@渋谷O-East
02/02 無戒秀徳@渋谷クアトロ
02/06 にせんねんもんだい主催イベント@渋谷o-nest
02/25 no evil NIGHT@渋谷クアトロ
03/10 Rockhand@渋谷ラママ
03/21 いぬん堂のイベント「いぬ屋敷」vol.23@池袋手刀
03/30 ROSSO@ZEPP東京
04/07 Boom Boom Satellites@恵比寿リキッド
04/26 「Fine Time 2」リリース・パーティ@新宿ロフト
04/27 ワッツーシゾンビ@高円寺U.F.O.CLUB
05/01 POLYSICS@柏ZAX
05/03 ROVO presents MAN DRIVE TRANCE@日比谷野音
05/25 豊田道倫@新宿シアターPOO
06/07 スパルタローカルズ企画「マグニチュード.6」@下北沢シェルター
06/12 破壊宙@新宿JAM
06/26 赤犬 VS 降神@渋谷クアトロ
07/16 James Chance & The Contortions@代官山UNIT
07/29 フジロックフェスティバル@苗場(最終日まで参加)
08/13 サマーソニック@幕張
08/18 あふりらんぽ VS ワッツーシゾンビ@下北沢シェルター
08/24 MO'SOME TONEBENDER@渋谷クアトロ
08/27 METAMORPHOSE@伊豆修善寺サイクルスポーツセンター
09/04 ゆらゆら帝国@日比谷野音
10/02 bend+(auranoisazzzzz('&"}zz*+!=0)$#'&ΩΩzzzΩ(アウラノイザス))@町田市立国際版画美術館ハイビジョンホール
10/08 ピンクの液体@高円寺無力無善寺
10/10 発狂天国 其ノ十八@東高円寺U.F.O.CLUB
10/14 VINCENT ATMICUS/NATSUMEN@渋谷クアトロ
10/15 RAWLIFE@千葉県君津市 アクアマリンスタジオ
10/18 JAZZTODAY'05(ジュリエッタマシーン/藤原大輔/坪口昌恭トリオ)@六本木STB139スイートベイジル
10/23 国際反戦平和音楽祭@上野不忍池水上音楽堂
10/30 轟音教室@武蔵野美術大学1号館103講義室
11/24 MO'SOME TONEBENDER@恵比寿リキッド
11/25 electraglide@幕張メッセ
12/19 あふりらんぽ、ワッツーシゾンビ、オシリペンペンズのえっ。。。君と君は。。。あ〜そう。。。え!!プリプリップップップー!?@代官山UNIT
12/27 ZAZENBOYS@SHIBUYA-AX
12/29 豊田道倫@Shibuya O-Nest



 イベント、フェスを1本に換算して計37本。だいたい9日に一本ペースですね(ま、フェスは複数日なので、もっとペースが早いのかな)。
 こうして見てみると意外と少ない気がしますね。来年はもっと見に行きたいなあ。
posted by 植木孝之 at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月30日

ZAZENBOYS情報。

ZAZENBOYS 3

■ZAZENBOYS V のジャケ&曲目発表。

1. SUGAR MAN
2. Take Off
3. Friday Night
4. Tombo Game
5. Pink Heart
6. RIFF MAN
7. This is NORANEKO
8. METAL FICTION
9. Don't Beat
10. Lemon Heart
11. Water Front
12. Good Taste

2006年1月18日(水)発売


 ジャケがメタル調でかっこ良過ぎ!

■11月29日より「MATSURI SESSION LIVE AT YAON」をライブ会場にて販売致します。
今年8月28日、日比谷野外大音楽堂でのLIVEを完全収録したLIVE盤です。
2枚組 全20曲 ¥2,000(税込)

 このライヴはメタモルフォーゼと被ってしまい行けなかったので、非常に嬉しいですね。僕は12月27日の渋谷AXのライヴに行きますので、その時に買います。

(ネタ元:向井秀徳情報)
posted by 植木孝之 at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナンバーガール、レア音源集発売。

ナンバガ レア音源

ナンバーガール公式電気通信 狂う目(曲目等載ってます)

 9月に出たDVD集はもちろん買いましたが、これも文句なしに買います。
posted by 植木孝之 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

久下惠生新作発表。

Kugged

Bumblebee Records BBSより

以下、そちらより転載。

構想4年、制作3年、ようやく出来ました。

久下惠生「Kugged(by dj klock + KUGGE'SCOATS)」
BBCDE-26/27 (2CD) \3150

 2001年に当レーベルより発売された久下惠生のドラム・ソロ・アルバム「KUGE」は、キセルやロンサム・ストリングスなど様々なアーティストにサンプリングされ、ハナレグミから加入依頼があったり(当時この名前知らなかったので冷たくお断りしました。申し訳ない!)、画期的なブレイクビーツ・アルバムとして評判を呼びました。その後、フライング・リズムやECDとの共演ライブ盤、もちろんストラーダ、そして豊田道倫ライブへの参加などその活躍は周知のとおり。

 さて、本新作のCD-1「Kugged(クゲド)」は、下記各アーティストがアルバム「KUGE」の曲をリミックスした音源をDJクロックがエディットしたもの。うち、ストラーダでの盟友、関島岳郎のは、「KUGE」CDを流しながらのリコーダー即興によるもの、実に14分におよぶライブ音源。またリミックスは出来ないというテニスコーツは、久下惠生との10分におよぶセッション・テイク。これら7テイクを「(ヒップホップの聖典)ワイルド・スタイルのようにまとめてくれ」とクロック氏にそのエディットを依頼、3つのインタールードを自ら新たに作り、こうして出来上がりました。

 実はアルバム「KUGE」というのは、1982〜83年にニューヨークに渡り、グランドマスターフラッシュなど当時のヒップホップ現場を目の当たりにした久下惠生版「ワイルド・スタイル」でした。そのことを誰からも指摘されずにいた、それが本作制作のきっかけです。

 CD-2「KUGGE’SCOATS(クゲスコーツ)」は、植野さや(Kbdほか)、植野隆司(gほか)と久下惠生(ds)による約30分に渡るセッション。セッションにしては驚くべき完成度を誇る全4曲、ディスヒートからキング・クリムゾン「アースバウンド」並みの展開へ、そのままCDにしました。
 以上2枚組で、税込み3150円、どうぞお楽しみに。

CD-1 「Kugged by dj klock(EDIT)」
久下惠生アルバム「KUGE」のDJクロック、エディット
によるリミックス・アルバム。
 1. Riow Arai 「Hotel Bryant」remix
 2. dj klock 「interlude-1」
 3. moyunijumo(イルリメ)「Park West」remix
 4. KUGE Saizo(久下昌三)「The South-Kawachi Exectives」remix
 5. dj klock「interlude-2」
 6. 関島岳郎「20040810」
 7. テニスコーツ「love song」
 8. dj klock「interlude-3」
 9. KUGE Shozo(久下昌三)「Park West」remix
 10.マヘルシャラルハシュバズ「Kuge Yoshio」remix

CD-2 「KUGGE’SCOATS」(テニスコーツ+久下惠生)
 1.Kugge’scoats 1
 2.Kugge’scoats 2
 3.Kugge’scoats 3
 4.Kugge’scoats 4


 12月26日発売です。12月は豊田道倫の新作も出るし、そのレコ発もあるし(久下氏も出演します)いろいろと楽しみです。

タワーレコードより
posted by 植木孝之 at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月04日

アルバム『東京の恋人』ジャケ写公開。

東京の恋人

豊田道倫HPより。

 恐らく佐内正史さんの撮影だと思われますがいいですね。東京でのレコ発ライヴも決定したようです。先日のシアターPOOのライヴに行けなかったので、今回は行きます!
posted by 植木孝之 at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

MANIAC LOVE閉店。

manaiclove.jpeg

MANIAC LOVE HP

 そんなに頻繁に通ってたわけでもないし、ここ何年行ってないんだけど、凄くいいハコだった。新宿リキッドの次に好きなハコだった。なんだろう。とにかくカッコよかったんだよな。あそこにいるとなんでもできる気がした。自分がそういった万能感に満ち溢れている気がしたし、とにかくピカピカしてた。もちろん音もよかった。だけど、そういう最高なハコが終わってしまうというのは、まあそういうことなんだろうな、とも思う。とてもショックで残念です。

 11月1発目の記事は哀しいニュースになってしまった。。。
posted by 植木孝之 at 12:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月29日

『赤犬20世紀』発売!!!

赤犬大全

タワーレコードより

 現在入手不可能の赤犬幻のファースト・アルバム『赤犬大全』に新たに再MIXが施され『赤犬20世紀』として生まれ変わり全人類待望のリリース!!!

 実は僕は6月26日に行われた赤犬と降神の対バンイベントに行っていて、その時に物販の兄ちゃんが「『赤犬大全』が(「再MIX」と言っていたかどうかは記憶が曖昧だが)再発されるんですよ」と言っていた。その時は夏ごろのリリース予定という話だったのだが、諸処の事情があったのかは知らないが、約半年遅れてのリリース。

 残念ながら『赤犬大全』のDISC2のリミックス集は今回収録されないようですが、遂に我が家で「U.N.C.O.〜うんこが好きです〜」が聴ける日がこようとはまさに感無量の一言です。これを機に皆様も一家に一枚『赤犬20世紀』で「U.N.C.O.」と合唱しましょう!
posted by 植木孝之 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月25日

豊田道倫HP更新再開。

秋・豊田道倫

豊田道倫HP

 どうやらパソコンが壊れていたようで、夏場ずっと止まっていたHPの更新が再開。インタヴューも載っています。

 そして、10月22日の日記が素晴らしい。ちょっと転載させていただきます。

今年は上京して10年目で、CDデビューしても10年目となる。
10年は長かった。

14枚のアルバムを作り、人からは精力的ですねと言われたりするが、僕は精力はあまりない。音楽は好きだが、やるよりも聞く方が好きかもしれない。
ではなぜギターを持ち、曲を作るかと言われたら、膿みを出す為だとこたえる。何らかの形で傷が出来てしまい、それがすぐ化膿してしまう。放っとくと身体に悪いから、出すしかない。

膿みは不味い物だし、そもそも毒だ。その毒を捨てないで、時に手ですくい、あたため、見つめ、舐めてみたりする。ずっとそんな事をやってきた。

アルコールや薬物などはるかに及ばない強くて甘い毒を吸い続けて、時に自分はよく捕まらないなと思ったりする。犯罪行為ではない反社会的行為こそ、ロックンロールだと強靭な先人達から教わった。

これから自分がどう生きてゆくのか、未だ迷っていたりすのだが、ずっとどこかで何らかの形でロックしていたい思う。


 この文章は豊田道倫のロック感、そして何で彼は音楽をやっているのかが、ドロっとそのまま表れてますね。グッときました。
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2005年10月19日

えっ...君と君は...あ〜そう...え!!プリプリプップップー

というサブ・タイトルになったこの関西最強3バンド対決イベントですが、フライヤーが完成したようです。


続きを読む
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2005年10月18日

『ZAZEN BOYS V』レコーディング・ドキュメント。

rec_doq_b.jpeg

 誠意製作中のZAZEN BOYSの新作『ZAZEN BOYS V』のレコーディング・ドキュメントが向井秀徳情報にて公開されてます。こちら

 相変わらず動きが軽く早いというか、いろいろと思うようにできているなあと思う。そういうことができるように環境作り云々を計画的に、また着実に行ってきたともいえるが。これだけ客観的かつ効率的に(宣伝活動も含めた)物事が行えるようになると、もうこのアーティストには音楽雑誌のインタヴューとかレヴューとか必要ないんじゃないか、とさえ少し思う。もちろん僕は作品やライヴに対してあれこれ書きますけどね。
posted by 植木孝之 at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月12日

豊田道倫続報。

東京の恋人

 12月2日にWEATHER/HEADZより発売される豊田道倫ニューアルバム『東京の恋人』の曲順が豊田道倫HP上で発表された。以下、曲順。

1 新宿
2 うなぎデート
3 いい湯〜You〜だな
4 (解読不能)
5 RIVER
6 長い手紙
7 グッバイ・メロディー
8 35の夜
9 東京の恋人


 4曲目は字が小さくて読めなかった。何て読むのでしょうか?恐らく今年5月のシアターPOOライヴで演った曲も入っていると思われます。

 あと、同日にHMJM Recordsより『豊田道倫 映像集II』も発売されます。bunさんのライヴ映像も収録されるという噂なので、これまた楽しみです。
posted by 植木孝之 at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする