2007年09月22日

大日本人とヱヴァ

エヴァ

 映画「大日本人」が11月にDVD化されるそうだ。

 映画「大日本人」とは言わずと知れたダウンタウン松本人志第1回監督作品だが、ある情報によると興行成績が約12億円、入場者数が約80万人だったという。あの映画を見た人ならわかると思うが、いくら松本人志が今回万人受けするように作ったと(言っていると)はいえ、どうしても松本独特のシュール・レアリスム感や哀愁が臭う作りがめちゃめちゃ万人受けするとは思えず、結果賛否両論だったと思う。
 そんななかでも(いや、そういう作品だったからこそ)これだけの多くの人間がこの映画を見ることにより、これだけのお金を弾き出したことは(この映画の損益分岐点がいくらだったという話はとりあえず置いといて)、とても脅威なことだと思っている。

 松本人志の笑いは、単に「面白い(笑える)、面白くない(笑えない)」の他に、もう一つ別の言葉に出来ない感情(や人間に及ぼす作用)があるという気がしてならないのだ。

 それは、僕が先日劇場で見た「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を見た時にも何となく思ったことだ(「ヱヴァ」の場合は「笑える、笑えない」という計りではないが)。掟シンジの「逃げちゃだめだ!」という台詞を聞いた時に、思春期のドロッとした黒い記憶が僕の脳裏に蘇ってきてしまい、震えてしまった。

 最近の映画や音楽には、そういった「言葉に出来ない感情」を感じさせる作品が少ないなあ、と感じます。だから僕は今、映画や音楽を「言葉」に出来ないんだと思う。

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posted by 植木孝之 at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月02日

【雑感】大日本人

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公開日の今日、見てきましたよ!

いやあ、松本ワールド全開って感じでしたねえ。

このブログを見ていただいているの方のなかでも、これから見るというひともいると思うので、内容については書きませんが、僕がこれまで見てきた松本人志関連作品(ごっつええ感じ、一人ごっつ、ビジュアルバム、働くおっさん人形など)の様々な要素を掻き回してフィルムにぶっ込んだ感じがします。

かといって、支離滅裂に終わっているものではなく、そこにはしっかりとリアリティが存在している。

大声出して笑うというものではなく「脳に染み込む笑い」という感じ(松本作品はそういうものが多いのだが)ですかね。

大声出して笑うにはあと2、3回見に行くか、DVDになって家で見倒してからになるかもしれません。

ま、今作に関しては「脳に染み込む笑い」だけではなく、即効性のある笑いも多数含まれてますので、1回見ただけでも十分楽しめます。

ただ、2、3回見て楽しめる要素もあるだろうな、ということです。あと、1回見ただけではわからない笑いのポイントもあるでしょうね。

僕はあと2回くらいは見に行くと思います。

大日本人公式HP
posted by 植木孝之 at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

「タモリ倶楽部」はそういう意味でも貴重な番組である。

空耳アワー

 昨日「毎度お馴染み流浪の番組、タモリ倶楽部」内の「言われてみれば確かに聞こえる、空耳アワー」を見てたらハード・ファイの「Cash Machine」が使われていて驚いた。ついでに言うと同じ日にピクシーズも使われていて2度驚いた。あれはスタッフの音楽的なチョイスなのか、単に空耳度が高い故のチョイスなのかわからないがどっちにしろセンス良だ。

 まあ、空耳アワーで最近の洋楽が流れるのは決して珍しいことじゃないんだけど、改めてこういった洋楽が流れる番組は民放では他にないんじゃないかと思った。いや、実際あるのかもしれないけどこれほど楽曲自体をフィーチャーする番組もないだろう。当てる焦点の角度はちょっと違うけどね。

 でも考えてみるとハード・ファイとか聴く多くの層は若年層だと思うのでタモリが辞めない限り(安齋肇の代わりは何とかいると思う)続いていくんだろうな。ええ話やと思った昨日の深夜だった。

STARS OF CCTV/HARD-Fi
posted by 植木孝之 at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

大阪・ラ。

 各方面で話題になっていたアニメ映画『MIND GAME』を先日観ました。いやー、素晴らしかった!
 久々に脳髄まで届く刺激のある映画でした。テーマは「一度きりの人生、どう生きるか?」風の所謂普遍的なものなのですが、そこへ行き着くまでの過程がより直接的に脳や心に訴えかけてくるような感触をこの映画から感じました。キューブリックや三池映画に近いような感触と言えばいいでしょうか。
 しかも、そんな一見哲学的なテーマで終始しそうなものを、吉本の芸人を声優に起用したりして、上手く商業ベースに乗せ、エンタテインメント化することに成功しているのも特筆すべき点です(実際、興行的にどうだったのかは調べてないのでわかりませんが)。あと、山本精一さんの音楽もいい味出してます。吉本と山本精一を「大阪」というキーワードで繋いでいるのも、映画の空気感を決定づける点で上手くいっていると思います。とにかく傑作です。観た方が良いです。

追記→昨日、ここでも名前を触れている三池崇史監督『IZO』を観たのですが、これがもう何と言うか、度胆を抜かれっぱなしの凄まじい熱量を持っている映画で、何が何だか訳がわからないんだけど、とにかく凄いです。出てくるキャストもいちいち豪華!これもオススメしておきます。
posted by 植木孝之 at 19:45| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月17日

君とスキャンダル。

スキャンダル

ずーっと気になってることなんですが、スキャンダルのペ・ヨンジュンが僕には松尾スズキに見えて仕方ないんですよね(笑)。ポスターでしか見てないので、まだ何とも言えませんが。と言う事は、松尾スズキが主婦にブレイク!なんてこともあり得るのか?もう、僕はそれを確認するためだけにDVD出たら見ようかな、とすら思っている今日この頃であります。
posted by 植木孝之 at 16:10| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月27日

WARP Vision

WARP
これは買おう。自分への誕生日プレゼントか?(このDVDの発売日は私の誕生日でもあります)送り先を知りたい方はメール下さい(笑)。
posted by 植木孝之 at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月10日

ロックンロール・ライセンス。

 世のロック好きどもの最注目映画『スクール・オブ・ロック』を観てきました。いや、最高でしたね。ストーリー云々はこの映画を紹介している色々なサイト、または公式サイトをご覧下さい。ネタバラシもヘッタクレもなく、幸せな結末が完全保証されているベタな映画です。「ロックは反抗の音楽である」とか、「怒りを表現するのがロックだ」とか、今や(特にアメリカでは)無効化しつつある(すでに無効化しているのかもしれない)『古典のロック感』を半ば馬鹿にしつつも、最終的にロックが勝つという構図にわかっていながらホロリとしてしまった。大人たちがダメだからもうロックを子供に託すしかないという批評性も絶妙に感じさせる。主演のジャック・ブラックも最高。ゴールデン・グローブ賞どころか頼むからオスカー獲ってくれ。彼が壇上に上がった授賞式が見たい。
 ロック好きでなくても『男はつらいよ』とか、『水戸黄門』とか好きな人は楽しめると思うけどな(さすがに、年配の方はキツいと思います)。
 僕、いつも思うんですけど、この映画を某シネコンで見たんですよ。指定席なのはいいんですけど、空いてる(というかガラガラ)のに、何で真ん中にみんなギュウギュウに詰めるんですかね。ま、混んでいる時ならわかりますけど。空いている場合(ある程度の席の空白が予想できる場合)は初めからフリーにして頂きたい。小心者の僕みたいな者はですね、席を移動すると「何か悪い事しているんじゃないか」という気になる訳ですよ。
 あと、映画が始まる前の宣伝で平井堅の新曲のCMがショート、ロング・バージョン含め6回も流れました。いい曲だと思いますよ。でもね、サビのやたら盛り上がるところを何回も聞かされる側にしてみたら、あれは、柔らかな拷問みたいなものですよ。歌詞も覚えるし、歌えますよ(サビのみ)。で、何でそんな押されてるのかと思ったら、これの主題歌なんですね。なるほど、と思いました。

追記→bounce.comで映画『スクール・オブ・ロック』に絡めた、古典ロック特集が組まれています。こちら。
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2004年04月29日

久しぶりに映画について。

座頭市(北野武監督作品)

 言わずと知れた勝新太郎主演、名作時代劇のリメイク。(僕は勝新の方は見てないが)名作時代劇としてのテイストは踏襲しつつも、北野流のエンターテイメント(芸能)としての演出は(笑い、タップダンス等)きちんとブレンドされている、今までの北野映画では一番大衆に受けるべき映画なのではないだろうか。途中、劇中音楽と出演者の動きがリンクしているところなどは映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を彷彿とさせたが、これはまー、ご愛嬌のレベル。個人的には、大衆に向けられて作られた代償として、北野映画の深いところ(精神の破綻の描写としての「バイオレンス」、長い静寂なかで語る<絵に語らせる>演出)が殺ぎ落とされてしまった気がするので、そこが少々不満ではある。だが、こういうのがアカデミーの外国語映画賞を獲ったりすればなとも思う。
posted by 植木孝之 at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年02月09日

エイリアンVSプレデター!!!

これはヤバい!バリヤバい!!!
 個人的には「フレディVSジェイソン」より見たい。今後こういったハリウッド・キャラの対決ものは増えるでしょうね。新しい形のコラボレーション。さて、あなたならどんな対決見たいですか?僕はベタですが「ターミネーターVSマトリックス」かな。
posted by 植木孝之 at 15:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする