2006年05月21日

【いよいよ本日です!】EXTREME NIGHT Vol.2

EX Vol.2 omote

EX Vol.2 ura

 というわけで、いよいよ明日に迫りましたエクストリームナイト Vol.2ですが、僕のDJの選曲もほぼ終わりまして、それぞれの諸準備も終えまして、後は当日を待つだけという感じです。一体、当日どんな感じになるか想像もつきませんが、アクシデント、トラブル等も楽しみつつ、進行上来て頂けたお客様のご迷惑にならない程度に僕らも楽しもうと思っています。皆様もどうか僕らと一緒に楽しんでエクストリームしてください。
 上にアップさせて頂きましたように、遅ればせながらフライヤーも出来ました。如何でしょうか?今回はイベントにも出演するアウラノイザズさんにお願いしたのですが、女性らしいキュートなエクストリームって感じで僕は大変好きです。
 
 では、当日お待ちしております。
 
EXTREME NIGHT Vol.2

日時:5月21日 OPEN 18:00 START 18:30
場所:渋谷青い部屋
入場料:2000円(ドリンク別)

出演
【ライブ】
枡本航太
 もうここまできたら、とにかく聴け!そして、感じろ!それだけです。

藤乃家舞+藤掛正隆
 僕にとってはこのお二人のライヴが大きな発見となるでしょう。未知なる音楽の領域への侵入。

アウラノイザズ+ホッピー神山
 誰もが名前は知ってる、そして彼のプロデュース作品は一度は聴いたことがあるであろう、超大物ミュージシャンホッピー神山に、新進気鋭の奇天烈ユニット、アウラノイザズが正面切って戦いを挑みます。

・Filth
 このイベントの主催者であるいっしーさんを含むライヴ観戦馬鹿3人が作ったバンド。今回が初ライヴ。さて、どうなることか。でも、耳は確かな3人でありますので、期待できます。

【DJ】
odaq
 東京1の馬鹿ロックパーティーBring the noise!のオーガナイザー。前回のエクストリームナイトでは、途中客が退席する程の轟音・爆音DJを展開。
ろくでなし
俺。
【ゲストDJ】
・はるぴょん★
 毎回凄まじく濃い選曲で聴くものを驚かせるDJっぷりとギャル風情のギャップが素敵なガーリー。今回の選曲も凄いらしい。


posted by 植木孝之 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ロクナイ(他イベント) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

田畑満さん、EXTRME NIGHT Vol.2キャンセルのお知らせ。

 今週の日曜日に行われますEXTREME NIGHT Vol.2ですが、田畑満+藤乃家舞+藤掛正隆で出演予定でした田畑満さんが、先日鎖骨を骨折する事故に見舞われてしまい、キャンセルとなりました。ご了承ください。幸い大事には至らなかったようで、現在は近所に散歩に出られるくらいに回復されたようです。

 先日秋葉原グッドマンで行われたAmazon Salivaでのライヴがとても素晴らしいものだったので、今回のスペシャル・ユニットも大変楽しみだっただけに残念です。田畑さんご本人もEXTREME NIGHTでのリベンジを誓われているということですので、一日も早いご回復を望みたいと思います。そしてまたバリバリのギタープレイを僕らに聴かせてください!

 しかしながら藤乃家舞+藤掛正隆でのライヴは行われます!これも強力なユニットであることに違いないですから、期待大です!お楽しみに!
posted by 植木孝之 at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ロクナイ(他イベント) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

面白スパ無再び。

 「すぱむ」を変換したら「スパ無」になってなかなかいい感じだったのでそのままにしてみました。

 僕はこのブログに貼り付けているヤフーメールのアドレスに送られてくるスパ無メールを(ヤフーメールはちゃんと普通のメールとスパ無メールを振り分けてくれる。ま、他のところもやってくれるか)まず題名で面白そうなやつは選別して残しておいて、そのあとに中身を読んで面白いのは残して迷惑メールフォルダに常備しておくという、とても気持ち悪いことをしているのですが、そのなかでも選りすぐり(ふみえ)の面白いやつを発表してみようと思います。あまり期待せずに右手をちんこ(またはまんこ)に軽く添えながらでも読んでください。読めばいいじゃん!

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posted by 植木孝之 at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読本、読雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月05日

「今週 オリコンチャート」

 で、検索して僕のブログに入ってくる人が最近ちらほらいるようですが、今週のオリコンチャートに載っているような音楽はここでは殆ど扱ってませーん。ごめんなちゃいね。でもね、オリコンチャート(の上位)に入っていない音楽でも、素晴らしい音楽はたくさんあるんですよ。ここに入ってもらってちょっと記事を読んだり見たりしてもらって、オリコンチャートに入っていない音楽でも面白いものはたくさんあるんだということを垣間見るきっかけになれればなとは思います(がしかし、オリコンチャートに入っていないような音楽でも僕が良いと思うものは売れて欲しいし、売れていても僕が良くないと思う音楽は売れるべきではない、という気持ちはあります。でも、僕の基準がチャートを左右するわけはないし、もっと大きなものが現状のシステムのなかではそれを左右しています。ま、そのことを述べるとまた長くなってしまいますので、違う機会に)。そういう意味では「今週 オリコンチャート」でこのブログが引っ掛かるのにある意味価値はあるかなと。

 要は、オリコンなんかのチャートはあくまで音楽(業界)を形成する1つの基準にすぎず、それが流行の最先端でもなく、学校でそれらの曲を聴いているという意志表明をしても、結局その行為自体には何の価値もない、ということを言いたいのですよ。自分だけのチャートを作れと。それも全部1位のチャートを。

 そんな僕だって堂本剛聴きつつも、同じ耳でオシリペンペンズ聴いたりします。両方ともいいんですよ、僕にとってはね。

 なんか、いろいろ分けて欲しくないなあ、と感じる今日この頃です。
posted by 植木孝之 at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月03日

「近況報告」

 って言っても特にはないですが、、、

 皆様、今年もあっという間に5月となっちゃいましたが、如何お過ごしでしょうか?あー、GW真っ只中ですね。旅行とか行っちゃってますか?ワイハとか行っちゃって焼け日とかしちゃってチャンネーと遊んじゃってますか?そんな私は、まあブログ書いちゃってるくらいですから、普段通りに特に遠出もせず淡々と過ごしてますよ。

 そんななか、遂に今月の21日に迫りましたEXTREME NIGHT Vol.2の選盤作業も粛々とこなしております。前回はとにかくノイズなどの激しい音が中心のセット・リストになりましたが、今回は音の激しさより音の濃さやネイティヴさが持つエクストリームに重きを置いた選盤になろうかと考えております。
 その土地(国)その土地(国)に引き継がれる(民族)音楽っていうのは、基本的にはその土地の文化、気候、歴史、(昨今ほどグローバリゼーションされる前の)政治、人間対人間の影響を受けながらも日々淡々と年輪を重ねて来ているわけです、その熱量たるは熱く、エクストリームな作業というか営みだと思うわけですよ。それは当事者ではわからない、他者から見て初めてわかることなのです。よくわからないですが、、、

 日本に土着した演歌、歌謡曲とアメリカの黒人文化を支えてきたヒップ・ホップ。そして北欧の風土を的確に表現してきたエレクトロニカが融合(別にマッシュ・アップとかはできませんけどね)したら、一体どんなことになるのか、と日々夢想しながら色々試しております。しかし、これらの曲は前述したようにそれぞれの文化、民族の違い、また生活の違いなどから、当然音楽のリズム感も違いますから、BPMも異なるわけです。なので、これらをうまく繋げるのか(ま、完全に繋げるのは無理だと思いますが)という自らのジャッジメント・ラインとのせめぎ合いになるでしょう。ま、その試行錯誤の結果は当日までのお楽しみとさせていただきます。

 では、また。
posted by 植木孝之 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月28日

父ちゃんの詩

 いやあ、これは凄い!これに関しては検索引っ掛かるのイヤ(怖い)なので、転載のみにとどめておきます。心の目で読め!!!詳しくはこちら


★父ちゃんの詩
眉間にしわをよせ、ぐーっと息を飲み込み、さっき俺の父ちゃんが死んだ。

あんなに強かった父ちゃんが死んじまった。

ここは駒沢、国立東京医療センター802号室。心電図、血圧計、酸素吸入器、鎮痛剤、点滴の針が突き刺さっている。人生の最後を迎える決死の戦いだ。

ぞくぞくと父ちゃんを死なせまいと仲間たちが集まり、耳元で叫び、足を手をさすり、温めてくれている。「そうだ、父ちゃん! 父ちゃん頑張れ!!」。それに2、3度答えるかのように、父ちゃんは大きく息をした。

血圧急降下。

白衣を着た医者たちも慌ただしく動き回る。さらに呼吸停止間近のため、血圧上昇剤投入、また針が突き刺さる。瞳孔開きっぱなしの瞳で、父ちゃんは何かを探している。

それは6年前天国へ逝った、愛する母ちゃん、「マス子」だ。

俺は人垣をするりとすり抜け父ちゃんの耳元に、かしずいた。1分間に10回も呼吸をしなくなった。

「もういいよ、父ちゃん…見えるね父ちゃん、1人じゃないよ父ちゃん…みんながいるよ父ちゃん。大丈夫だから…安心して。ゆっくりでいいから息をして、そう、そうだ、息をして」

「父ちゃん!父ちゃん!!」。姉ちゃんが泣き叫ぶ。「じいちゃん、がんばれ、がんばれ」。文音(長女・あやね)が、航(長男・わたる)が、蓮(二男・れん)が。そしてみんなが「がんばれ、がんばれ」。

さらに俺は、父ちゃんの耳元で続けた。

「母ちゃんが見える? 父ちゃんが大好きだった母ちゃん見えるやろ、そのままゆっくり息をして、母ちゃんのところへ行っていいよ。ありがとう、父ちゃん…」

4月23日午後10時28分、邦治呼吸停止。

命がけの生との戦いが今、終わった。

「生に勝ったな、父ちゃん」

「生きるに勝ったな、父ちゃん」

「命懸けで生きるに勝負挑んだな、父ちゃん」

柔道五段の大きな背中がこんなに小さくなっても、最期の最期まで生に勝ったな、父ちゃん。俺はマルボウ捜査第4課だった人情刑事の親父に敬礼した。

「父ちゃんご苦労様でした…」

「俺を育ててくれてありがとうございました」

「最期まで息をしてくれてありがとうございました」

そんな父の勇姿に俺は泣けて泣けてしょうがなかった。感謝の念が、こみあげてきた。

集まってきてくれた仲間たちの、大きな大きな優しさがたまらなくうれしかった。そして俺にとってこの父ちゃんが、誇りだったのだと痛感した。

俺が幼い頃柔道五段の黒帯で父の背中におんぶされ、125ccのバイクで、海沿いを突っ走ったあの夏の日の海を想い出した。二人で指宿宮ケ浜に座り、遠く水平線を見つめるおやじの横顔を想い出した。

タバコをくゆらせながら、さらに遠くの水平線を見つめる、おやじの横顔を思い出した。

不意に俺を抱きしめ、「つよし、泳ぐか!」 「うん!!」。夕日が沈むまで、はしゃぎ、笑い、おやじの背中に乗り、肩によじ登り、海へ空へ大きく飛び込み、股をくぐり、浮かんでは沈み、沈んでは浮かび、俺は、でっかい父ちゃんのそばで小さな魚になった。そう、夕日が真っ赤に染まるまで…。

母ちゃんよりも限りなく優しかった父ちゃん。やっぱ、俺はさびしいよ父ちゃん。俺を叱ってくれる人は、何処にいるの? 父ちゃん?

死は音もなくやってきたけれど、父ちゃんは、「ハーッ、ハーッ」という、人間の呼吸の音を高らかに奏でながら、生を主張し続けた。

しかし、命は儚い。儚いからこそ美しい。父ちゃんは桜の花だな。

花の命は見事に短く、瞬時に咲き乱れ、音も立てず、あっという間に散る。美しいのは花の色でもなく、形でもなく、桜という響きでもなく、儚さを知っていながらも咲こうとする、生命力が美しいのだ。

花も木々も鳥も牛も豚も虫けらも、そして我々愚劣な人間も同じだ。儚さは悲しい。しかし、悲しみは力に変わる。

まぎれもなく、俺の父ちゃんは、もくもくと空へ噴煙を撒き散らす、桜島だ! 鹿児島錦江湾に、そびえ立つ、燃ゆる生きた桜島だ。限りなく、優しく、岩のように強い桜島だ。

天国に旅立つ、父ちゃんに、再度俺は敬礼をした。「父ちゃん見てろよ」。俺はさらに、人間賛歌を創り、吠え、高らかに、そしてけだかく、歌い続けよう!!

そして、あなたの元へ、いつか必ず向かう。

待ってろよ、オヤジ。

合掌
posted by 植木孝之 at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月25日

新しいミュージックマガジンも出たので

 先月(2006年4月号)のミュージックマガジンの読者投稿欄に掲載されたZAZENBOYSの2月16日、恵比寿リキッドルームで行われたライヴ評を掲載します。

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 本誌2月号のアルバム・ピックアップ、『ザゼンボーイズ3』のレヴューで行川和彦氏が「パート間のクールなケンカが見えてくる」と評しているが、そのケンカがアルバムの枠から飛び出し、生の熱を帯びて表現される場がライヴだ。最新アルバム『ザゼンボーイズ3』を引っさげてのツアー2日目、恵比寿リキッドルームへと足を運んだ。

 ツアー2日目にもかかわらず、最新作の消化度、また楽曲の更なる発展の尺度の大きさは凄まじく、彼らの学習能力の高さ、また観客に向けて音楽を生で表現するという意味と意義と可能性をしっかりと認識している様が強く感じられた。この成長の早さというのは他のバンドではそう頻繁に感じられるものではない。

 主な要因として挙げられるのは、昨年より加わったドラムの松下敦がその流れを加速させるカンフル剤として機能したことだろう。彼が加入したことによりバンドの方向性は広がった。最新作がロックというジャンルにとどまらず、ニュー・ウエイヴ(ノー・ウエイヴ)、ブラック・コンテンポラリー・ミュージックなどの幅広い音楽性すらも飲み込んでいるということを如実に伺えるものとなったのは、向井がもともと持っていた音楽的資質の可能性をドラム松下のテクニックと包容力、また松下自身の音楽的資質が引き出した結果、という気がしてならない。

 最新作収録曲ではないが「クレイジー・デイズ・クレイジー・フィーリング」では黒く粘っこいベース、4つ打ち風なドラム、ダヴ処理、シーケンスを使ったかのようにテクニカルかつファニーなギター、更にはシンセサイザーによって、彼ら得意のアルバム収録時からの大胆なリ・アレンジ(人力リミックス)が施されており、それはあたかもアンダーグラウンド・レジスタンス(ギャラクシー・2・ギャラクシー)に代表されるデトロイト・テクノの雑食性の片鱗すら顔を見せるが、それは僕の少々穿った見方かもしれない。

 最近のザゼンボーイズの作品陣(セカンド・アルバム以降)は歌詞による直接的なメッセージのみに頼らず、曲やアレンジの強度で何かを伝えたいという意志が強く感じられる。それが現時点では恐ろしいほどに伝わるザゼンボーイズのライヴは、音楽で後頭部をガツンとやられたうえに、頭と体をシェイクされたいという方なら1度はライヴに足を運んでみても損はしないはずだ。

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 4月20日に渋谷AXで行われたライヴにも行ったのですが「クレイジー・デイズ・クレイジー・フィーリング」はまたアレンジ変わってました。1曲目。ベース日向の超絶ベースからダヴ少なめのビースティー・ボーイズ風西海岸ヒップ・ホップって感じでしたかね。ライヴ自体は上述した日ほどの壮絶さ、性急さはあまり感じませんでしたが、ツアーを重ねてきてできた年輪というか、貫禄が見える大人のステージという印象を受けました。余力でライヴをこなしている、というのではなく1曲1曲かみ締めながら演奏しているような。でも、押さえるツボはちゃんと押さえてました。6月のZEPP東京でのライヴも行きますので、ここからまたどのような変化を遂げているのかは、ここでお知らせしようと思います。
posted by 植木孝之 at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | えらそうに評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月20日

イベントの日程は被ってるけど、うちのほうに来てね!

RAW LIFE LIVECD

bounce.comの記事。

以下、RAW LIFE〜Where Is Your Child?〜[2CD+DVD] より転載。

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2005年10月15日、千葉県君津市にある元廃墟をスタジオにしたアクアマリンスタジオにおいて、丸一日かけて開催された(公式)ウェアハウスパーティー“RAW LIFE”。ビル崩壊の危機、ボヤ騒ぎ、異常な温度上昇、近隣苦情などなど、幾度となく中止の瀬戸際まで追い込まれながらも奇跡的に24時間の超ロングエディットエクステンデッドッパーティーを完走。いまだ語り継がれる混沌と狂乱と興奮のパーティー“RAW LIFE”を3枚の銀皿に封じ込めた、奇跡のライブ盤が遂にリリース!全部で98組の出演者の中からDJ、機材トラブルや配線トラブルにより記録不可のアーティストを除く、全29組のアーティストを収録。もともとリリースを予定していた録りではないため、音ははからずもRAW。だが、純粋な音楽リスナーにとっては、日本のいわゆるアンダーグラウンド・ミュージックなるものを体感できる好サンプラーとして、願ってもないオムニバスの登場となることだろう。内容は保証いたします!!!!!

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ほー。あれ録音してたのかー。すげえなあ。さすがに録音状態は悪いと思うけど記念に買っておくか。DVDの内容も気になるし。

ちなみに、これまでに僕が行って今も継続しているイベント、フェス関連のなかで一番スリリングで面白いのはRAW LIFEだと思っています。

RAW LIFEへ行ったの巻(前編)
RAW LIFEへ行ったの巻(後編)
posted by 植木孝之 at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月12日

トイレ雑感に昨今の日本の格差社会的な風潮を垣間見る。

 よくお店のトイレに「いつもこのトイレをきれいにご利用いただいてありがとうございます。これからもよろしくおねがいします」というような張り紙あるじゃないですか。

 あれ、キライなんですよ。

 結局あれってトイレを汚く使っている(であろう)少数派に対して、きれいに使っている(であろう)多数派が間接的に丸め込んでいるっていう構図に見えてしまうんです。

 結果的には、汚く使っている(であろう)人が「(自分の目には見えない他の人に対して)他の人はキレイに使ってるんだな。俺もキレイに使おう」という深層心理に作用してキレイに使おうと行動する可能性が高くなるわけですが、そのプロセスがいささか汚いというかまわりくどいというか周到でイヤです。

 はっきりと「トイレを汚く使う奴は使うな!」と書いてもらったほうがどんなに気持ちのいいことか!しかし、そうすると結果的にトイレを汚く使っている(であろう)少数派自体を直接触発している構図となり極めて敵がはっきりしている(=お店)ので反発する人もいると思うし、そういう強い書き方がお店全体の雰囲気を匂わせる可能性があるので、トイレをキレイに使っている(であろう)多数派という極めて曖昧な存在を敵に仕立てることによって、直接的な反発を防ぐために上述したような書き方になったのだと思います。

 そういったまわりくどく、人間の深層心理(無意識)の虚を突いたような表現が最近いろいろなところで増えてきたような気がして何だか胸糞悪いというか苦虫噛んだような感じというか気持ち悪いです。

 ああ、いちいちそんなことを思わないで日々暮らせたらもっと楽に生きられるんだろうにな。
 ↑
ともあまり思っていないところがタチが悪いのですけどね。
posted by 植木孝之 at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月07日

テレビってヤバいものだと思う。だから僕はテレビが好きだ。

 2004年の夏だったと思うがフジテレビでの27時間テレビ「楽しくなければテレビじゃないじゃ〜ん!!」はとても面白かった。片岡飛鳥率いるめちゃイケファミリーを中心に、これまでフジテレビが大事にしてきたバラエティー色がここまで濃厚かつ明確に表され、これでもかという程に視聴者を置き去りにしながらも楽しませてくれた番組を久しぶりに見た思いがした。
 
 その後のフジテレビは(当時の)親会社であるニッポン放送をライブドアに(事実上)買収され、本丸のフジテレビにまで影響が及びそうな極めてシャレにならないような状況に追い込まれる。「メディアとネットの融合」という何だかわかるようでよくわからないフレーズを、ピッチピチの黒Tを着込む男が乱発し、誰もが彼の言動と行動に関心を寄せた。結果は今のライブドアとフジテレビの状況を見てもらえばわかるだろうが、フジテレビは何とか状況を打破し、ライブドアは地の底まで落ちた。

 しかし、フジテレビに及ぼした影響は少なからずあったと思う。表面的には単純に買ったライヴドア株が暴落したための損益。そして、これは表にはなかなか出てこないことであり、僕を含めた一般視聴者のイメージの考察だが「楽しくなければテレビじゃないじゃ〜ん!!」と掲げるテレビ局が実は楽しくないこともあるということがバレてしまったのだ。例えば、学校で人気者の奴に実は父親がいなかったりとか、すげえ可愛く誠実そう(処女そう)な子が実はヤリマンだということを知ってしまったということに似ている気がする。「えー、、、」ってちょっと引いてしまう感じ。
 
 この状況にもろに影響を及ぼしてしまうのはバラエティ番組であることは想像に難くなく、本来(これまで)のフジテレビならばネタにしていたであろうことがその当時は全くといって良いほどネタにできなかった。それは広告を提供しているクライアント、そして株主、主要取引先への影響を考慮したからだ。

 その影が最近になっても未だ続いているんだな、と考えさせられたことがあった。先日テレビのラテ欄の深夜のところに一行「緊急結婚特番」と記された番組があった。そのラテ欄によると、お笑い芸人のスピードワゴンの小沢一敬とグラビアアイドルの小野真弓が結婚するらしく、その挙式までの過程をドキュメントする、というような番組で、僕はどちらのファンでもなかったわけだが、なんだか「めちゃいけ」一連の結婚、妊娠ドキュメントを想像してしまい、面白そうだったので見ることにした。だた、僕は翌日の仕事が朝早くからあるためビデオに録画した。正直、それがウソだろうと本当のことだろうとどちらでも良かった。何故なら、前述したように彼らが結婚すること自体には興味がなかったからだ。

 翌日録画した番組を見た。いやらしい話だが、はじめに番組の最後を見た。「この番組はほぼフィクションです」と書いてあった。あ、ウソなんだ。ま、いいや。で、見た。面白かった。というか、ウソであれだけできる両者が凄いと思った。これはドラマでもなくドキュメントでもないが、ドラマでありドキュメントであった。

 で、後日ネットでこの番組に対して書いているブログやらmixiを探索していたら、この番組がウソ(ヤラセ?)であったことに対しての怒りや不満や抗議についての内容が多数あり、この番組の放送作家のブログのコメント欄が荒らされたりしたようである(現在は当初書かれた内容は書き直され、コメントも消され、後にブログが閉鎖された模様→このことに関してはちょっと残念である。何故残念なのかはまたの機会にでも)。

 ここで僕が思うのは、怒りや不満や抗議をしている(書いている)大半の矛先はこの両者ではなくて、この番組を企画した側、つまりテレビ局や放送作家へと向けられていることである。
 「だまされた!」、「テレビ局は真実を伝えるメディアではないのか」、「ふさけるのもいい加減にしろ」という声。でも、僕はそうは思わない。僕はテレビ(テレビ局、メディア)の全てを信用していない。テレビ局は(必ずしも)真実(だけを)を伝えるメディアではないし、ふざけている風に見せているだけだ(本気でふざけているとも言い換えられる)と傍から見ると思う。

 恐らく以前ならこのくらいの「騙し(隠し)」では、これほどまでの苦情、不満は出てこなかったと思う。この辺はやはり、昨年のフジテレビの一連の騒動が関係しているんじゃないか、と思わざるを得ない。ま、あの時には仕方なかったにしろ、フジテレビは中身を見せすぎてしまった。裸はいくらでも見せてもいいが、骨や内臓まで見せてしまったのはある種イメージで商売しているメディア業としてはやはり良いことではなかったと思う。こうした、フジテレビに暗く宿る影を振り払うのにはもう少し時間がかかりそうである。その影を振り払うことができるのは、紛れも無く僕ら視聴者であるのだが。

 いち視聴者である僕は言う。あの番組は楽しかった。そして、僕にとっては楽しくなければテレビじゃないのである。
posted by 植木孝之 at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | TV・芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする